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「もの忘れ外来だより」Q&A

5月号 No1

Q7.認知症にはいろいろあるの?

 

A7.代表的な認知症は次の4つです。
@    アルツハイマー病(全体の40〜50%)
女性に多く、脳にアミロイド(図1)という異常な蛋白質が沈着して、萎縮する病気です。はっきりとした原因は分かっていませんが、なだらかに進行し、麻痺や感覚障害などの神経症状も少ないのが特徴です。においの障害もみられます。

←図:脳に沈着したアミロイド(赤い斑点)

 

A    脳血管性認知症(全体の約20%)
高血圧や糖尿病などがもとで動脈硬化が進み、脳の神経細胞に酸素や栄養が行き届かなくなる状態です。すなわち、脳梗塞や脳出血の後遺症として起こってくる認知症です。麻痺や感覚消失、しびれなどの神経症状がよくみられますが、においの障害は認められません。

 

「もの忘れ外来だより」Q&A

5月号 No2

B    レビー小体型認知症(全体の約20%)
レビー小体という異常な構造物(図2)が脳の神経細胞の中に出現してきます。もの忘れ以外に、幻視がある、手足がこわばったり動作が鈍くなる、時々家族を間違える、などが特徴的です。

←図:神経細胞内のレビー小体

 

C    前頭側頭型認知症(全体の約10%)
もの忘れよりも性格の変化が先にみられます。多幸的だが、ちょっとしたことで怒り出し、そっけないのが目立ちます。いつも同じ道を歩いたり、同じものを食べたりと、一日の行動パターンが決まっているなど特徴的です。

 

「もの忘れ外来だより」Q&A
4月号
Q4.アルツハイマー病は女性に多いって本当? 

 

A4.認知症の約4〜5割を占めるのがアルツハイマー病です。女性ホルモンのエストロゲンは脳の神経細胞を保護する効果があります。女性の場合、更年期に入ると、エストロゲンの分泌が減少するため、アルツハイマー病が多いのではないかという説があります。一方、女性は長生きするから、アルツハイマー病が多いのも事実です。

 

 

アンケート1.アルツハイマー病の疑いを感じたら、何科を受診したらいいか知っていますか?

 

結果1.知っている20%、知らない80%。
「知っている」と答えた人の中でも、「脳神経外科」が一番、他には、精神科や神経内科などさまざまでした。

 

Q5.アルツハイマー病は脳の病気だから脳神経外科を受診すればいいの?

 

A5.不安を感じたら、すぐにもの忘れ外来≠ヨ。誰もが抱く疑問がこれです。脳神経外科や内科などに行っても間違いではありませんが、少し遠回りになり、病気の発見・対策が遅れてしまうこともあります。また、症状をうつ病≠ニ間違って、精神科に行く人もおられます。さまざまなクリニックに専門の外来がありますが、もちろんもの忘れ≠ノも外来があります。ここでは、「一緒に来られた方はどなたですか?」「今朝何を食べましたか?」など、基本的な質問から始まり、早期発見につながりやすい診療が行われます。また、家族の介護についての相談にも乗ってくれるので安心です。

 

Q6.アルツハイマー病は治るの?

 

A6.現在、確実に治るという特効薬は、残念ながらありません。しかし、認知症全般に対する研究はかなり進んでいて、症状を和らげたり、進行を遅らせる薬や、良い生活習慣のアドバイスなどを、病院でも積極的に行っています。この場合、早期発見≠ェ重要なキーポイントです。遺伝の可能性がある人でも、早めの対策を行えば、予防も可能といわれています。
「もの忘れ外来だより」Q&A

月号

Q2.アルツハイマー病は遺伝するのですか?

 

A2.親が認知症だからといって、アルツハイマー病になるのではないかと心配する必要はありません。若年性で発病する場合は、遺伝子が関係することがあります。しかし、アルツハイマー病は、脳の変化が始まって発病までに約20年かかるようです。したがって、早めの予防で発病や進行を遅らせれば大丈夫といわれています。日頃の生活を見直し、定期的に専門医療機関で診療を受けることをお勧めします。

 

Q3.“若年性”というのは、何歳のことですか?

 

A3.若年性アルツハイマー病というのは、65歳満未満に発病するアルツハイマー病のことです。若ければ30歳代から発症することもあります。症状は高齢者の場合と似ています。ボクシングや事故による頭部外傷の後遺症が原因でも若年性に発病することがあります。厚生労働省の補助事業による調査では、若年性アルツハイマー病の患者数は全国で約10万人といわれています。
「もの忘れ外来だより」Q&A
これを機に、毎月、「もの忘れ外来だより」を
皆様にQ&A形式でご提供しようと思います。

 

Q1.最近、もの忘れが多いけど、認知症ですか?

 

A1.誰でも歳をとると、多少のもの忘れ≠ェ出てきます。
それは、生理的な脳の老化によるものです。
40歳を過ぎた頃から始まると言われていますが、
進行速度や程度にはかなり個人差があります。
一般的には、50歳前後でもの覚えが悪くなったり、
一度会った人の名前を思い出しにくくなったりすることがあります。
若い年齢でのもの忘れ≠ニいうのは、ただ単に注意力が欠けていたり、
一時的に落ち込んでいたりで起こる可能性があるので、
あまり神経質になる必要はありません。
一方、脳の病気によるもの忘れは、
判断力も低下し、日常生活に支障をきたすようになります。
ひどいもの忘れや徘徊など、自覚症状がない行動をとります。
しかし、症状によっては改善されるものもあるので、
怖がることなく、早く専門家に相談することが大切です。
老化にともなうもの忘れと認知症にともなうもの忘れの違いは下記のとおりです。

 

●2種類のもの忘れ

 

@老化にともなうもの忘れ 

 

 

原因→
加齢による生理的な脳の変化による

 

もの忘れの範囲→
体験の一部分を忘れる

 

判断力→
判断力の低下は見られない

 

自覚症状→
忘れっぽいことを自覚し思い出そうとする

 

学習能力→
新しいことを学習する能力は残っている

 

日常生活→
ほぼ差し支えない

 

進行状況→
少しずつしか進行しない

 

 

A認知症にともなうもの忘れ 

 

原因→
脳の病気による
もの忘れの範囲→
体験のすべてを忘れる
判断力→
判断力の低下を伴う
自覚症状→
忘れたことを自覚しなくなる
学習能力→
新しいことは覚えられない
日常生活→
支障をきたすようになる
進行状況→
どんどん悪くなって行く

 


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